THE CHAT
![]() |
第2作への布石・・・。 |
ネット上の『チャット』を舞台に起こる奇怪な事件を描いた小説です。
帯の紹介文には「新感覚ホラー」と銘打たれていますが、
『ある法則(ルール)に従い、人が死んでいく』という
「リング」以降のモダンホラーの王道から外れるものでは
なかったところが、少々残念です。
どんでん返しもかなり用意されていますが、個人的には多少無理を
感じてしまいました。展開がいたって超常現象ホラーであるのに対し、
オチが極めて「犯人捜し」ミステリー的であるのも肩透かしでした。
ただ、続編「ver2.1」では、今作で描かれた事件が
都市伝説として生き続けているという設定で、
非常にパワーアップした物語へと展開していきます。
よって、今作は続編を読むことを前提に楽しまれることを
お勧めします。他の優秀なホラー作品と比較すると、
個人的にはこの作品単独での評価は、★3つにとどめざるを得ません。
![]() |
若い人には読んでいただきたいです。 |
舞台は誰でも簡単に参加できるチャットルームという事もあってか、親近感も覚え、見る側にも十分に恐怖が伝わってくると思います。
物語に出てくる、インターネットの亡霊「ナカツカ」の正体を暴いていく過程がなんともスリルがあり、読み手をドキドキさせてくれます。
ラストにはとても驚かされました。
物語が二重にも三重にも組み込まれていて、とにかく凄いの一言です。
読んだ後も、この部分には矛盾があるのではないか、と考え、いや、それは違うといった様に一人で色んなことを考えました。
思考能力を鍛えるには最適の本だと思います。
![]() |
HDDの音をBGMにして読みましょう。 |
最近、こういったチャットやインターネットを題材とした
ホラー/ミステリは沢山出てきているようですが、その中でも
本書は特によくできていると思います。
この手の題材は、実はチャットやらインターネットやらをよく
わかっていないような作者がサイバーな雰囲気を出すためだけ
に使っているケースが多々見受けられますが、そもそもこの小説
自体、メルマガで人気のあった連載が書籍化されたものである
ところからして、既に他の類似本とは異なります。
私もその手の本は何冊か読みましたが、あまりに内容が乏しいため、
「PCとかインターネットをよく知らないなら、書かなきゃ良いのに」
というような感想のものが多かったです。
しかし、本書はメルマガ連載で支持されていたということからも
わかるように、PCをバリバリ使っている現代の若者(?)が読ん
でも大いに共感でき、恐怖できる内容だと思います。
(著者の椙本さんも20代の方だそうです。)
そろそろ寒くなってきましたが、コタツのお供に読んでみては
いかがでしょう?
![]() |
チャット好きには怖くてたまりません |
匿名の世界の中でおきる殺人事件
誰が誰を殺したのか
ネットの中に亡霊が存在するのか
誰を信じればいいのか
リアルの世界の人は信用できるのか
最後の最後まで気が抜けない展開で面白かったです。
![]() |
チャット好きには怖くてたまりません |
最後まで驚きと恐怖でいっぱいです。
匿名で交わされるチャット内での会話に現れる亡霊
リアルで死んでいく人達
誰が誰で 誰が誰に殺されたのか
リアルでの繋がりのないチャットの世界で
なぜ個人が特定できて、実際に殺人が起きるのか、
マヂでこわいです。



